メーカー営業マンの婚活奮闘記。”みえる人”との出会い。

雑記

2019年は彼女を作る。そう宣言してから早2か月が過ぎようとしている。まだ彼女は見つかってないが、エピソードが貯まってきたので記録のために書きとどめていきたい。

 

なぜ私が彼女を作ろう!と高らかに宣言するに至ったかについて説明しよう。

2018年は結婚式ラッシュで友達たちの晴れ姿を拝みに西は広島、東は青森までいろいろなところへ行ったものだった。結婚式で純粋に祝えるのは初めの2-3回くらいまででそれ以降は「ここの会場高そうやな」とか「シャンパン飲み放題とか金かかっているな」「お色直しが豪華!」など本筋から外れたことばかり目に行ってしまうのは僕だけではないだろう。

流されやすい僕は結婚式が醸し出す独特の幸せオーラに流されてしまい、参加する度に「そろそろ結婚したいな」と思ってしまうのも無理はない話だ。しかし結婚式するためにはまずパートナーを見つけなければならない。

昔偉い人から「何かを成し遂げるにはまず宣言して行動に移さざるをえない状況を作った方がいい」と教わったので、今年の忘年会で「来年こそ(日本人の)彼女を作ります!」と高らかに宣言したのであった。

 

彼女を作るには出会いの母数を増やさねば!と考えて合コンを企画してみたところ、2019年1発目の合コンで気の合う女の子と出会った。会社の同期の旧帝国大学のDr.出身のM君から「ビギナーズラックは間違いなくあって、もっといい子がいると思って逃がすと大きな後悔することになるぞ」とアドバイスもらっていたので、このチャンス逃すまじとできる限り”紳士的”なふるまいを心がけたのが功を奏したのだろう。

 

LINE交換後も話は盛り上がり、あれよこれよとデートの約束を取り付けることができた。デートは約束を取り付けるまでが楽しい。そんなことを思っていたのは遠い昔の記憶で、約束ができるのはいいものだ。何を話そうか?など高校生もびっくりなくらい純情な気持ちで決戦の日を待った。

 

決戦当日、寒波が来ているにも関わらず彼女は薄手のコートにマフラーという出で立ちで現れた。寒い日のデートの仕方についてモテ男からは「寒いから手をつなごう、と言っておけば大丈夫」という何が大丈夫かわからないアドバイスを受けていた僕はこれはフラグなのだろうか?と疑心暗鬼に陥ったが、真実は彼女は北の国出身なので関西の冬は大したことがないというだけのことだった。モテ男の言うことは当てにならない。自分だけの必勝方法を見つけなければならないということを学んだ。

 

デートで訪れたのは僕の大好きな焼き鳥屋さん。話もそこそこ盛り上がり、お酒が進んできたこと彼女が急にこんなことを言い出した。

「私実は”みえる”んですよ。」

人は想像を超えることばを受けたときに言葉を失うなんてことを聞いていた。言葉を失う経験は、例えば、想像を絶する偉大なショー、雄大な大自然、非日常でしか得られないと思っていた。まさか自分が、日常の一部である焼き鳥屋で出くわすとは思わなかった。なんの心の準備もしていなかった僕は「お、おう」としか返答することができなかった。

 

明らかに動揺している僕を気にすることなく、彼女は話を続ける。いろいろな話を聞いたが、要約すると彼女の能力は「予知夢とオーラが見える」らしい。幼少のころから定期的に予知夢を見ており、将来の危険となるものを見ることが多く現実世界で危険の回避や最適解の選択ができるらしい。なんとも眉唾な話だったが、スピリチュアル的な話は実は大好きな僕は信じることとした。信じる者は救われる。

そして合コンにやってきた理由が「予知夢で自分の子供と車に乗っている夢を見た。運転席に大柄な男の人がいた。きっとその人が未来の旦那だと思った。」とのことだ。何を隠そう僕は筋トレが趣味で、最近筋肉ルーレットができるくらい胸筋が育ってきた男である。ちなみに会社でのあだ名はマッスルだ。だから大柄な僕が将来の旦那かと思ってデートしているのだ、とのことだ。

純情な僕は「これは告白なのだろうか?」「告白なら男からしたかったな…」などと考えていたが、ふと気になることがあった。

 

「僕のオーラはどんなのだろうか?」

 

デートからスピリチュアルなカウンセラーに早変わりした瞬間である。自分では熱血漢的な熱い漢を目指しているし、その日はパンツも勝負パンツの赤色を履いていたということもあって、オーラは燃える炎の赤色のに違いないと思っていた。

 

「きたのさんのオーラは無色ですね。」

 

現実は非情である。前述の通り流されやすい僕は何色にでも染まってしまう無色だということは当然のことだったのかもしれない。「無色とは個性がないこと」と思っていたが、実はそうではなくて、害がなく誰とも合わせられる素敵なオーラとのことだ。言い換える無個性という気がしなくもないが、褒められていると思い「ありがとう。うれしいよ」と伝えようとした矢先、

「きたのさんってファッションセンスないですよね?ファッションに興味ありますか?体も大きいし、オーラもきれいなのにもったいない。その靴なんですか?」

急なファッションのダメ出しが開始された。なかなかのブラック企業に勤めており、罵倒には慣れている僕も急をつかれるとどうしようもない。反撃の糸口も見つけられないまま「勉強になります。」「おっしゃる通りです。」と上司との飲み会でよく使う言葉ランキングTop3に入る言葉でやり過ごそうとしていたところ

 

「だから次のデートは服を買いに行きましょう。準備しておいてくださいね!」

 

落としてから拾い上げる。”みえる人”にはどうやっても勝てそうにない。

 

コメント